IMAGINATION

伝統と革新で世界のプロが憧れるメイクブラシを作り続ける

代表取締役 丸山 長宏
有限会社瑞穂

伝統と革新で世界のプロが憧れるメイクブラシを作り続ける

代表取締役 丸山 長宏
有限会社瑞穂
広島県安芸郡熊野町の伝統工芸品、熊野筆。瑞穂は180余年にわたり受け継がれた伝統の技法を守りながら、筆の新しい可能性に挑戦する熊野化粧筆メーカーです。プロの使い手の高い要求に応えるものづくりにより、国内にとどまらず海外からも高い評価を得る同社が、メイクアップアーティストのNASTUKAさんとともに商品開発を開始した経緯を伺いました。

海外からのOEM製作依頼も多い化粧筆。新素材も取り入れつつ、新しい筆づくりに挑む日々。

瑞穂では、化粧筆をはじめ洗顔筆、水彩画用の筆などさまざまなシーンで使われる筆を製作しています。中でもメイクブラシは、主力となる製品で、自社ブランド製品も展開しています。またOEMでの製作ご依頼も、世界的なコスメブランドや海外のメイクアップアーチストから、たくさんいただいています。化粧用の筆には、山羊やリス、イタチ、ポニーなどの獣毛を用いますが、熊野筆が他のブラシと違うのは、この獣毛をカットすることなく、生まれたままの毛先を活かすところにあります。独特の肌触りは、この製法から生まれます。

OEMの場合、使い手の方のなかなか数値化しにくいイメージを伺いながら、どういった獣毛を使うか「選毛(せんもう)」し、時にはいくつかの獣毛をブレンド「混毛(こんもう)」しながら、ご希望に近い製品を作り出していきます。

近年では環境の変化により、希少な獣毛が手に入りにくい状況が続いています。一方で、それに変わるさまざまな優れた人工毛も開発されています。私たちは培ってきた「毛の目利き」の技を活かしながら、こうした新しい素材も取り入れて、熊野筆ならではの独特の肌触りとプロユースにも耐える耐久性を持つ新しい熊野筆づくりに、日々挑戦しています。

メイクアップアーチスト・NATSUKAさんからのご依頼を受けて

熊野化粧筆は、国内外のメイクアップアーティストの皆様から高い評価をいただいていますが、例えば日本のメイク学校で学生が熊野化粧筆を使っているかというと、そうではない現実があります。今回のNATSUKAさんからのご依頼は、日本のメイク学校で学ぶ学生のためのメイクブラシ製作。日頃から学生に良いメイクブラシを使ってほしいと考えていたので、喜んでお引き受けしました。

OEM製作では完成形のイメージ共有もさることながら、コスト管理など考えなければならないことがたくさんあります。TSUKURIBAには、NATSUKAさんのイメージ、コストなどさまざまな観点から要望を整理していただき、非常にスムースにプロジェクトが進行しています。

学生がこのメイクブラシを使うことで「手早く綺麗なメイクができる」「もっともっと、メイクを追求したくなった」と感じ、よく見たらそれが熊野筆で日本で作られたものだったという風に、熊野筆が将来のメイクアップアーチストの皆さんに知られていけば嬉しいです。

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