IMAGINATION イマジネーション
雛人形や五月人形だけでなく、木目込の技術を用いたさまざまな商品を開発。
江戸木目込人形は、国指定の伝統工芸です。「木目込む」というのは、人形の胴体部分の原型に刻まれた溝に色とりどりの裂地(きれじ)を挟み込むこと言います。伝統的な原型は、桐材を糊で固めた「桐塑(とうそ)」というもの。木の切れ目に挟み込むので、次第に木目込と呼ばれるようになったようです。
今日では木目込人形業界の主力の商品は、雛人形や五月人形などの節句人形。柿沼人形では「この木目込人形を節句以外でも多くの方に手にとっていただきたい」との思いから、さまざまな商品制作に取り組んでいます。海外の方にも人気の「招き猫」シリーズをはじめ、「木目込トレイ」など人形以外の商品も手がけています。
木目込の面白さは、同じ原型でも木目込む裂地の色によって、全然違うものになること。素材を変えても雰囲気は変わります。例えば招き猫シリーズでは、エナメルのレザーを使ったラインもあります。この木目込の魅力をもっと多くの方に伝えていきたい。そう考え、柿沼人形では、新たな分野の開拓やデザイナーとのコラボを積極的に行っています。
レザーデザイナー・森永潤一郎さんからのご依頼を受けて
森永さんとお会いして、親としてご自分のお子さまに伝えたい思いを伺いました。また、ヌメ革という素材を用いた理由や、今回用いるヌメ革ができるまでのストーリーを聞くうちに、「いいものができないわけがない」という気持ちが湧いてきています。
エナメルのレザーを木目込んだ実績はありますが、ヌメ革を木目込むのは初めて。クリアしなければならないことは、恐らくいくつか出てきそうです。それでも、楽しみの方が優っています。
TSUKURIBAを通した新たなデザイナーとの出会いから生まれる、これまでにない木目込の「兜」。多くの方に、木目込の魅力に気づいていただくきっかけになれば、と思っています。
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