CASE

ヌメ革を木目込んだ初節句の兜

森永 潤一郎
レザーデザイナー

ヌメ革を木目込んだ初節句の兜

森永 潤一郎
レザーデザイナー
GIFT DETAIL
YEAR
2022
PRODUCER
㈱ライヴス 金谷杏奈
CRAFTSMAN
ITEM
ヌメ革を木目込んだ初節句の兜
DELIVERY DATE
6ヵ月

TSUKURIBAを利用した目的

通常、靴や鞄を製作する際に、革の厚みを揃える「carding(漉く)」という作業を行います。この時に吟面(Grain Leather)と、漉革(Carding Leater)の二つの素材ができますが、漉革は有効活用されることが少なく廃棄されてしまうことも多々あります。私はこの漉革に注目し、表面がない漉革を活かしたブランド「HOFF」を立ち上げ、さまざまな革製品を展開しています。

私事ですが実は最近、男の子が生まれました。まだ家には五月人形がないのですが、我が子にも端午の節句を「革を用いたプロダクトで」という思いがあり、今回TSUKURIBAに相談しました。

制作したアイテムに込めた「想い」

そもそも五月人形は親から子に対して「どう育ってほしいか」という思いを込める人形。昭和的な五月人形は「強くたくましく」という文脈でしたが、時代が変わり“多様性”がキーワードになるなかで、私が作る五月人形には「自分らしく健やかに」という思いを込めたいと考えました。そして今回、兜(かぶと)に用いるヌメ革はタンニン鞣 (なめ)しのあと、表面加工をほとんど施さないナチュラルな風合いの革。鞣しには化学薬品ではなく植物性タンニンを用いており、環境へのやさしさにも配慮しています。

やさしい工程から生まれたヌメ革は、時とともに飴色に変化していきます。無垢な赤ちゃんが時とともに自分らしく健やかに成長していく様を、この素材に重ね合わせました。

こだわりのポイント

ピュアなヌメ革を用いた木目込の兜には、こんなこだわりがあります。

「自分らしく健やかに」という願いを込めた兜

まだ何にも染まらない赤ちゃんが自分らしく健やかに成長していく様を、経年変化していく素材ヌメ革を用いて表現。

まだ何にも染まらない赤ちゃんが自分らしく健やかに成長していく様を、経年変化していく素材ヌメ革を用いて表現。

自然に負荷をかけない工程から生まれたヌメ革

化学薬品を使わず植物性タンニンを使って鞣した、環境に配慮した素材。

化学薬品を使わず植物性タンニンを使って鞣した、環境に配慮した素材。

いまの時代らしさを感じるナチュラルなデザイン

現代的なインテリアにも溶け込む、ナチュラルなデザイン。

現代的なインテリアにも溶け込む、ナチュラルなデザイン。

アイテムを制作した結果・その後の効果

今回、今の時代の親が子に伝えたい思いを込めて、端午の節句用の兜のデザインに携わっています。兜というモチーフは、海外でも認知されていますので、今回の企画は日本ではもちろん海外でも受け入れられるかもしれないですね。

多くの日本の親子に、そして海外の方にも喜んでいただける兜をつくりたいと思っています。

TSUKURIBAを利用して

TSUKURIBAに柿沼人形さんをご紹介されて、初めて木目込人形について知りました。工房に伺い、木目込の技術についての説明や、兜そのものについての説明を受けるなかで、これまで知らなかった日本の工芸、文化、歴史について知ることができたのは貴重な体験でした。

CLIENT PROFILE
森永 潤一郎

シューデザイナーとして経験を積んだ後、プロダクトデザインを本業とする上野卓史(Leif.designpark)とともに皮革ブランド「HOFF」を立ち上げている。https://www.hoff-tokyo.net/

お問い合わせ・ご相談

サービスへのご質問やご注文に関するご相談は、お問合せフォームまたはお電話にてお受けしております。お気軽にご相談ください。